2020/Mar/10
【賢い犬の手入れの仕方】
お手入れはなぜすべき?
愛犬のお手入れを自分でしたいという人も多いことでしょう。逆にお手入れを放っておくと被毛が絡まって毛玉となり、通気が悪くなることから皮膚炎を起こしたり、爪の伸び過ぎで歩きにくくなったりと、いろいろ健康上、機能上の問題も出てきてしまいます。
野生で暮らしていたなら自分達で毛づくろいなどしたことでしょうが、多くが人間の手によって繁殖がなされてきた犬達は、自分達だけではケアが行き届かない部分があります。
お手入れには、毛づくろいを手助けしてあげるという意味と、スキンシップとお手入れをすることで、ちょっとした変化に早めに気づいてあげられるという意味があります。
健康管理とスキンシップがはかれるなら一石二鳥といったところ。しかしながら、注意しておかないと近所でトラブルにケースや犬自体に負担を強いる場合もありますのでぜひ、ポイントを押させてお手入れしてあげましょう。
ブラッシングはベランダで行うはNGな理由
愛犬に対するブラッシングを行う際、場所についてはより配慮が必要になります。というのも場所に配慮せずにブラッシングしてしまうと、「ベランダからペットの毛が飛び散り、洗濯物が汚れた」「アレルギーの原因は飛び散った毛だ」といった苦情などが近所を寄せられてしまう場合があります。
特に集合住宅ですと、階下、隣室とのトラブルに発展しやすいものです。そのため、管理規約でルールを設けているケースもの多いものです。とりわけ、エントランスホール、エレベーターのほか、ベランダ、バルコニーは共用部分にはマナーが求められます。これを守らないと将来的にペットの飼育禁止などということなりかねません。
また、集合自宅だけでなく、一戸建ての住宅でも、近隣とのトラブルになることもあります。ブラッシングで飛ぶ毛だけなく、吠え声、排便・排尿・臭害といったこともなどが積み重って問題が複雑化する場合もあります。
いずれにしても、近隣に住む方への事前の配慮が苦情やトラブルの原因にならないためにも大切です。
ポイントとしては3つです。第一に、ブラッシングなどの手入れは、室内で行うようにしましょう。第二に定期的に抜け毛を取り除いて起きましょう。第三に犬用のものを干す場合は抜け毛などは取り除いておきましょう。
その他、愛犬の毛に関するケア
犬の毛質には、ロングヘア、スムースヘア、ワイアーヘアなどの種類があります。ダックスフンド、ジャック・ラッセル・テリアなどは3種類の毛質のタイプがあります。ワイアーは剛毛、硬い毛で、枝が出ている低い木の間を走っても皮膚を痛めにくいと言われています。
こうしたワイアーヘアの特徴を毛質を保つためには、定期的に、指かブラッシングナイフ(トリミングナイフ:毛を抜くための専用の道具)を使用し、毛を抜きます。毛を抜いた後は、スリッカーブラシ、もしくはコームでとかしましょう。
注意したいのは、ハサミやバリカンでカットしてしまうと、毛並みが徐々に柔らくなってしまいます。ですから、ワイアーヘアの犬種は子犬の頃から毛を抜くことに慣らしておきたいものです。
一度、痛い思いをするとどうしても嫌がってしまうので、抜きながらおやつを与え、慣らしていくことが大切です。
また、カールしている毛質の犬は手入れを放ってしまうと毛玉が出来やすくなってしまいます。毛玉になってしまうと、その部分に細菌が繁殖し、皮膚病、抜け毛の原因になりかねません。ですから、定期的なブラッシングが必要です。
こうしたカールの毛並みを守るためには、体全体をとかさないことがポイントになります。あらかじめ体を何ブロックにわけ、手の平にひとつつかみずつとかしていことが大切です。ちなみに皮膚のマッサージには、コームの刃先を皮膚に当てて、とかすよいでしょう。
ちなみに、先ほど指摘したように毛玉については、健康状態に影響してくれるの注意が必要です。毎日、ブラッシングしていれば毛玉を防ぐことができます。とはいえ、生じてしまった時の対応も知っておくに越したことはありません。
しかしながら、画期的な方法があるわけでありません。根気よく毛玉をほぐすように処理していくしか他なりません。コームを毛玉に入れ、コームの先でほぐすようにします。取れないからといって毛玉ごと切るのはよくありません。毛並みが不揃いになってしまい、その部分の成長が妨げられます。どうしてもほぐせない時は、切るのではなく、毛玉を縦に切り込みを入れます。そこからコームでほぐすようにします。
爪を放置すると自分や周囲の建物・人を傷つけてしまう恐れも
爪が伸びたままだと、自分で皮膚を傷つけたり、絨毯や壁紙、あるいは飼い主以外の人を傷つけてしまう恐れもあります。ですから、爪が伸びていたら、切るようにしましょう。
ところが、爪切りを怖がったり、暴れたり、吠えたり、噛んだりしてしまう場合があります。こうしたケースは過去に犬が嫌な思いをしたことが起因していることも多いものです。
ですから、最初は足先を撫でて、マッサージをし、気持ちいいと思わせます。足先を触られることに慣れてきたら、肉球、爪、爪の間を撫でたり、触れたりするようにしましょう。しばらくは触るだけに留めます。
リラックスしている様子が見受けられるようになってきたら、1本爪をきり、おやつをあげて、褒めるようにしましょう。最初は爪を切ること自体に慣れさせるために1本ずつ切っていき、徐々に全ての爪を切るようにするのです。
しかしながら、上記の方法でもどうしてもうまくいかない場合は、動物病院やペットの美容室に頼みましょう。